ピエール・クレマンティ

1942年9月28日、パリ生まれ。中等教育終了後、ジョルジュ・ウィルソンについて国立民衆劇場で演技を学び、そこで初舞台を踏む。1960年にイヴ・アレグレ監督『草原の脱走』で映画デビュー。その後、ヴィスコンティ、ブニュエル、パゾリーニ、そしてベルトルッチなど名だたる監督たちの作品に出演し、絶大な存在感を残す。本作では、分裂した自我を一人二役で見事に演じきっている。
主な出演作に『山猫』('63)、『凶悪犯』('66)、『奇襲戦隊』('67)、『昼顔』('67)、『めざめ』('68)、『豚小屋』('69)、『暗殺の森』('70)、『ステッペンウルフ/荒野の狼』('74)、『カルテット』('81)、『愛と死の天使』('83)、『グッバイ・モロッコ』('98)などがある。1999年12月27日死去。