ABOUT THE MOVIE

場面写真 INTRODUCTION イタリア本国でナンバーワン大ヒット! 受賞歴
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人生の乱気流に遭遇したとき、そばにいてくれる人は誰ですか?
南イタリアの美しい街、レッチェ。カフェで働くエレナは、雨の日のバス停で、アントニオと出会った。アントニオは、カフェでの同僚シルヴィアの恋人だった。性格も生き方もまるで違うのに強く惹かれあった二人は、周囲に波乱を起こした末、その恋を成就させ結ばれる。13年後、ゲイの親友ファビオと独立して始めたカフェが成功し、アントニオとの間に二人の子供をもうけ、公私共に多忙な日々を送っていたエレナを病魔が襲う…。

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円熟味増す、名匠オズぺテク監督の演出!13年の時の流れを体現する俳優陣!
ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞(イタリア・アカデミー賞)で、監督賞、主演女優賞を始め、全11部門にノミネートされた、イタリアの名匠フェルザン・オズぺテク監督最新作。老舗パスタ会社のお家騒動をコメディタッチで綴りながら、「自分らしく生きること」の大切さをテーマにして大ヒットした『あしたのパスタはアルデンテ』に続いて描かれるのは、あるカップルとその友人、家族たちの13年間。時空を繊細に交錯させるストーリーテリングの上手さ、人間味あふれるキャラクターの造形は、円熟期に入った監督の最高傑作であることを感じさせます。
13年の時の流れを体現すべく、一ヶ月撮影を中断して、病魔と闘うヒロインのエレナを演じたカシア・スムトゥニアクは8キロ減量、夫役のフランチェスコ・アルカは逆に13キロ増量して、腹の突き出た中年男体型を作り出しました。

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いのちは、お熱いうちに。大事なのは、今を大切に生きること。
恋も仕事も手に入れてきたヒロインが遭遇する、人生の乱気流。描かれるのは、ひと組の男女の愛だけではありません。いつも見守ってくれる母や叔母の、家族のぬくもり、エレナのビジネスパートナーでもある親友ファビオのやさしさ、持ち前のユーモアでエレナを励ます、病室で隣の患者エグレの思いやり。さまざまな愛が、かたちを変えて、エレナを温かく取り囲みます。人は人を愛し、人に愛されて生きている生き物だと、あらためて気づかせてくれる、イタリアならではの明るさとやさしさに満ちた、ヒューマン・ラブストーリーです。人生は一度きり。カプチーノも、いのちもお熱いうちに。

STORY

アドリア海を臨む、南イタリアの美しい街、レッチェ。
カフェで働くエレナは、雨の日のバス停で、アントニオと出会う。
アントニオは、偶然にも同僚シルヴィアの恋人だった。
性格も生き方もまるで違うのに強く惹かれあった二人は、周囲に波乱を起こした末、その恋を成就させ結ばれる。
13年後、カフェの同僚で親友のゲイ、ファビオと独立して始めたカフェが成功し、
アントニオとの間に二人の子供をもうけたエレナは、公私共に多忙な日々を送っていた。
しかし、あんなに愛し合ったエレナとアントニオの夫婦関係には、綻びが生じ始めていた。
そんな時、叔母に付き合ってがん検診を受けたエレナは、
思いがけない結果を聞かされる…。

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CHART

相関図

CAST
エレナ アントニオ シルヴィア ファヴィオ アンナ カルメラ ジョルジョ エグレ ディアーナ マリクラ
エレナ

カシア・スムトゥニアク

Kasia Smutniak

1979年8月13日ポーランド、ヴィエルコポルスカ県ピワ生まれ。15歳よりモデルを始める。ポーランド語、ロシア語、英語、イタリア語を流暢に話す。Giorgio Panariello監督によるイタリア映画“Al momento giusto”(00)で初の主演に抜擢され、女優業をスタート。アレッサンドロ・バローリ監督の映画『ブラックバード・フォース』(03)に出演するなど、イタリアを中心に映画とテレビの両方で女優として活躍を続ける。主な出演作品に、『クワイエット・カオス〜パパが待つ公園で』(08/T)、『パリより愛をこめて』(10)、『ラ・パッショーネ』(10/F)など。

アントニオ

フランチェスコ・アルカ

Francesco Arca

1979年11月19日イタリア、トスカーナ州シエーナ生まれ。主な出演作品に、“Ho sposato uno sbirro”(07)、“Il commissario Rex”(08)などがある。

シルヴィア

カロリーナ・クレシェンティーニ

Carolina Crescentini

1980年4月18日イタリア、ローマ生まれ。映画批評家志望から、19歳の時に俳優への道を目指し、演技学校に通う。テレビCMや、ミュージックビデオに出演していたが、 07年にファウスト・ブリッツィ監督に抜擢され初主演したティーンコメディ映画“Notte prima degli esami - Oggi”で一躍スターの仲間入りを果たす。興行的にも大成功した本作の6か月後に、相手役のニコラス・ヴァポリデスと再びタッグを組み、スリラー映画“Cemento armato”に主演し、伊記者賞主演女優賞にノミネート。08年に、シルヴィオ・ムッチーノ監督・主演作“Parlami d'amore”に出演、儚く自滅的な女性を演じてダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞に助演女優賞にノミネートされた。

ファビオ

フィリッポ・シッキターノ

Filippo Scicchitano

1993年10月13日イタリア、ローマ生まれ。主な出演作品に、『ふたりの特別な一日』(12/F)、『ブルーノのしあわせガイド』(11)などがある。

アンナ

カルラ・シニョーリス

Carla Signoris

1960年10月10日イタリア、リグーリア州ジェノヴァ生まれ。主な出演作に、“La bruttina stagionata”(96)、“Giorni e nuvole”(07)、ファウスト・ブリッツィ監督作『恋するローマ、元カレ元カノ』(09)などがある。

ジョルジョ

フランチェスコ・シャンナ

Francesco Scianna

1982年3月25日イタリア、シチリア州パレルモ生まれ。97年より演劇でキャリアをスタート。02年に、クリスティーナ・コメンチーニ監督の『わたしの一番幸せな日』(F)で映画デビュー。その後もテレビや映画に出演し、ジュゼッペ・トルナトーレ監督作『シチリア!シチリア!』(09)の主役を務め、一躍人気になる。主な出演作に、『わたしの一番幸せな日』(02/F)、“L'odore del sangue”(04)、マルコ・ベロッキオ監督の『結婚演出家』(06/F)、“L'industriale”(12)などがある。

カルメラ

エレナ・ソフィア・リッチ

Elena Sofia Ricci

1962年3月29日イタリア、トスカーナ州フィレンツェ生まれ。母は喜劇女優のテレサ・リッチ、義父は『アルジェの戦い』のジッロ・ポンテコルヴォ監督。演劇でキャリアをスタート、81年にモリエール「女房学校」、83年にゴルドーニ「ヴェニスの嘘つき男」などの舞台を踏む。映画は83年に“Zero in condotta”でデビュー。87年にはオルネッラ・ムーティと共演したカルロ・ヴェルドーネ監督・主演作“lo e mia sorella”でいきなりドナテッロ賞と伊記者賞の助演女優賞をW受賞。90年にもルチアーノ・オドリシオ監督作“Ne parliamo lunedi”でドナテッロ賞と伊記者賞の主演女優賞候補にWで挙がり、ドナテッロ賞主演女優賞を獲得した。2000年代は『アラン・ドロンの刑事物語』(01/T)、“Orgoglio”(04-06)、“I Cesaroni”(06-09)などのTVシリーズで人気を博した。フェルザン・オズペテク監督作品は、伊記者賞助演女優賞を射止めた『あしたのパスタはアルデンテ』(10)、『異人たちの棲む館』(12/V)に続いての出演となる。他の出演作にアンジェロ・ロンゴーニ監督作『カラヴァッジョ 天才画家の光と影』(07)、ファウスト・ブリッツィ監督作『恋するローマ、元カレ元カノ』(09)などがある。

エグレ

パオラ・ミナッチョーニ

Paola Minaccioni

1971年9月25日イタリア、ローマ生まれ。セレナ・ダンティーニの研究所、シネマトグラフィカ実験的センターなどで学ぶ。91年に“A coloro che verranno testi”で初舞台を踏み、93年にピノ・クアルトゥーロ監督作“Le donne non vogliono piu”で映画デビュー。フェルザン・オズペテク監督作は、『聖なる心』(05/F)、『あしたのパスタはアルデンテ』(10)、『異人たちの棲む館』(12/V)に続いての出演となる。

ディアーナ

ジュリア・ミケリーニ

Giulia Michelini

1985年6月2日イタリア、ローマ生まれ。主な出演作に『私のことを覚えていて』(03/F)、『湖のほとりで』(07)、コメディ映画“Cado dalle nubi”(09)などがある。

マリクラ

ルイーザ・ラニエリ

Luisa Ranieri

1973年12月16日イタリア、カンパニア州ナポリ生まれ。主な出演作に『ジュリエットからの手紙』(10)、イタリアの大ヒットコメディ“Immaturi”(11)などがある。夫は、俳優で声優のルカ・ジンガレッティ。

STAFF
フェルザン・オズぺテク

監督・原案・脚本:フェルザン・オズぺテク

Ferzan Ozpetek

1959年2月3日トルコ、イスタンブール生まれ。姉は女優のゼイネプ・アクス。 77年にイタリアへ移住、ローマのローマ・ラ・サピエンチァ大学に入学。その後、シルヴィオ・ダミーコ国立演劇アカデミーの演出コースで学ぶ。
80年代から助監督として、マッシモ・トロイージ、マウリツィオ・ポンツィ、ランベルト・バーヴァ、リッキー・トニャッツィ、マルコ・リージなどの監督作品に参加する。
97年に監督デビュー作“Hamam”『私の愛したイスタンブール』(TV放送)がカンヌ国際映画祭監督週間正式出品となり、高い評価を得て世界の多くの国々で公開される。2作目は、マリー・ジラン主演のイタリア=フランス=トルコ合作映画 “Harem suare”『ラスト・ハーレム』(99)、オスマン・トルコの最後の日々を描いた。3作目の“Le fate ignoranti”『無邪気な妖精たち』(01/イタリア映画祭上映)はベルリン国際映画祭に正式出品されて、フライアーノ映画祭で監督賞、ニューヨーク・レズ&ゲイ映画祭で最優秀作品賞を受賞。
4作目の“La finestra di fronte”『向かいの窓』(03/DVD)ではカルロヴィ・ヴァリ映画祭でクリスタル・グローブ(グランプリ)、最優秀監督賞、最優秀女優賞の3部門を制覇、イタリアのアカデミー賞に当たるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では11部門にノミネートされて最優秀作品賞をはじめ4部門で受賞し、国内外で監督としての評価を確立した。
以降もダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞12部門ノミネートされた“Cuore sacro”『聖なる心』(05/イタリア映画祭上映)、“Satumo contro”『対角に土星』(07/イタリア映画祭上映)、ヴェネツィア国際映画祭に正式出品された“Un giorno perfetto”(08)、“Mine Vaganti”『あしたのパスタはアルデンテ』(10)、“Magnifica presenza”『異人たちの棲む館』(12/DVD)等の作品をコンスタントに創り続けている。その作品群は、人間のコミュニケーションやセクシュアリティをモティーフ、テーマとして採り上げ、俳優の演技、物語の面白さ、映画的演出で観客を魅了していく。
次回作は、著作“Rosso Istanbul”(赤いイスタンブール)の映画化。異国で成功した映画監督が故郷に帰るという自伝的物語である。

原案・共同脚本・製作:ジャンニ・ロモリ

Gianni Romoli

1949年7月18日イタリア、ローマ生まれ。フェルザン・オズペテク監督作“Le fate ignoranti”『無邪気な妖精たち』(01/F)、“La finestra di fronte”『向かいの窓』(03/V)、“Cuore sacro”『聖なる心』(05/F)などで、脚本と製作を務める。

製作:ティルデ・コルシ

Tilde Corsi

1948年10月7日イタリア、トスカーナ州生まれ。1992年より、ジャンニ・ロモニと共にR&C Produzioniを立ち上げ、ミケーレ・ソアヴィ監督『デモンズ’95』(94)や、フェルザン・オズペテク監督作“Harem suare”『ラスト・ハーレム』(99)、“Le fate ignoranti”『無邪気な妖精たち』(01/F)、“La finestra di fronte”『向かいの窓』(03/V)、“Cuore sacro”『聖なる心』(05/F)、“Satumo contro”『対角に土星』(07/F)などで、製作を務める。

音楽:パスクワーレ・カタラーノ

Pasquale Catalano

1966年イタリア、カンパニア州ナポリ生まれ。音楽院卒業後、映画音楽の世界に進む。04年パオロ・ソレンティーノ監督作『愛の果てへの旅』(F)でドナテッロ賞と伊記者賞の候補。本作でヨーロッパ映画賞候補、ドナテッロ賞音楽賞&主題歌賞2部門ノミネート。最新作“Barney's - Version”(10)でジェニー賞候補。他に『運命に逆らったシチリアの少女』(08/V)、『重なりあう時』(09/F)など。

編集:パトリツィオ・マローネ

Patrizio Marone

1971年イタリア、ローマ生まれ。フェルザン・オズペテク監督作品は『無邪気な妖精たち』(01/F)、『向かいの窓』(03/V)、『聖なる心』(05/F)、『対角に土星』(07/F)、“Un giorno perfetto”(08)、『あしたのパスタはアルデンテ』(10)を担当。ドナテッロ賞は『向かいの窓』、セルジョ・カステリット監督作『赤いアモーレ』(04)、『聖なる心』、『対角に土星』、『あしたのパスタはアルデンテ』、本作と6度ノミネート、『赤いアモーレ』で伊記者賞獲得。他に『異常者』(98/V)、『あのバスを止めろ』(07/V)、『ハートの問題』(09/F)など。ミュージシャンのPVも多く手掛けている。

衣装:アレッサンドロ・ライ

Alessandro Lai

ジュゼッペ・トルナトーレ監督作『海の上のピアニスト』(98)などでアシスタント、2000年に“Rosa e Cornelia”で衣装デザイナーとなり、伊記者賞候補となる。ティント・ブラス監督作『ティント・ブラス 秘蜜』(02)で伊記者賞受賞。フランコ・ゼフィレッリ監督作『永遠のマリア・カラス』で伊記者賞とスペイン・ゴヤ賞候補となった。『あしたのパスタはアルデンテ』(10)に続き、本作でもドナテッロ賞候補に挙がった。

※作品タイトル後の記号:Vはビデオ/DVD発売、Tはテレビ放映、Fはイタリア映画祭などのフィルムフェスティバル上映、賞は、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞(イタリア・アカデミー賞)をドナテッロ賞、イタリア映画記者連盟シルヴァー・リボン賞を伊記者賞と短縮表記しています。

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