介護人 お騒がせ3人組 売春婦
ジュリ ルネ ラバ ジャン=ルイ フロレル

フランスのトゥーロン。国道7号線(ナショナル7)の通り沿いに、大勢の娼婦がトレーラーハウスで商売をしている。そんな側に、成人を対象にした身体障害者用の施設がある。
そこに暮らすルネは筋ジストロフィーと糖尿病を患い、車いす生活を余儀なくされている。施設一問題の多い彼は、とにかく反抗的。皮肉屋で人嫌い。看護人に無理難題を押し付けたり、怒鳴り散らす毎日。性欲だけは旺盛で壁にはヌード写真がベタベタ。棚にはエロビデオがギッシリ。そんな彼に、誰もが閉口させられるばかり。

そんな折り、新しい看護人として働きだしたジュリが彼の担当になった。早速、ルネは彼女を伴って買い物に行き、ジュリにエロビデオを買わせて面白がる。その帰りがけに、ルネが急に低血糖に陥り様態が悪化。車のキーをなくしたジュリは、車イスを押して私道を通り急いで戻ろうとするが、主婦が「一人通すと、きりがない」と通行を断る。怒ったルネが「ババア!」と怒鳴ったため、もめごとに。
一方、施設を抜け出し、イージーライダーそこのけに改造した車イスを乗り回すジャン=ルイが国道で事故って負傷。また、アラブ人青年のラバは、イスラム教からカトリック教に改宗したいと言い出す。しかし、改宗には問題が・・・。次々とトラブルを引き起こす彼等に、所長や看護人達は頭が痛い。

ある日、糖尿病の悪化で、ダイエットを強要されたルネはハンストを行う。そっとワッフルを持って行くジュリに心を開いたルネは「セックスがしたい。障害のない女性がいい。売春婦しかない。頼めるのは君だけだ」と打ち明ける。
その申し出は至極もっともだった。これまでにもそういう問題は内在していたが、うやむやにされてきた。ルネの告白に心を動かされたジュリは会議に載せたが、反対意見や無関心派が多く、ジュリは失望する。
だが、そこで諦めるジュリではない。こうして、ジュリの孤軍奮闘が始まった。


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