TRANSAMERICA BLOG
         10 11 12 13 14 15 16 17



2006/6/21
「おサルの謎」
今日から、映画『トランスアメリカ』にまつわる様々な話題を
当ブログでご紹介させていただくことになりました。
どうぞよろしくお付き合いください!

先ず初日の今日は、ポスター&チラシの右下にあしらわれている
サルのぬいぐるみについて。いったい本編と何の関係が?と疑問に
思われている方もいらっしゃると思います。
加えて、シネスイッチ銀座で発売している前売り券の特典も
“ブリーとトビーの旅のお守り・おサルのピンバッチ”と、
ここにもおサルが!
『トランスアメリカ』を『おさるのジョージ』と間違うお客様がいたら
困りますので、そのワケをここてご説明しておきたいと思います(笑)。

このサルのぬいぐるみは、ケヴィン・ゼガーズ扮するトビーが
幼い頃、肌身離さず持ち歩いていた、いわば“ライナスの毛布”。
旅の途中、ブリーとトビーの二人が、トビーの実家に立ち寄った際、
ブリーが物置で偶然見つけ、二人が心を通わせる小さなきっかけにも
なる、重要な小道具なのです。

ちなみに特典の“おサルのピンバッチ”。これは今回作った完全な
オリジナル。トランクの上に座って、ピンクの帽子を背負ったりして
意外と凝ってるんです(裏面にはタイトルの刻印も!)。
劇場窓口に現物が展示してありますので、ぜひ見てみてくださいね。

(添付画像は、弊社Staff Oによるピンバッチの元となった原画です)


2006/6/22
「フェリシティの青春」
惜しくもアカデミー賞は逃してしまいましたが
本作の演技でゴールデン・グローブ賞を始め数多くの主演女優賞を
受賞したフェリシティ・ハフマン。
今春まで衛星放送でオンエアされていた全米人気ドラマ
『デスパレートな妻たち』をご覧になっていた皆さんにとっては、
「えっ?これがあのリネット?」と驚く必至の、渾身の役作り。
とても同一人物が演じているとは思えない変身ぶりです。

現在行っているプレス向けの試写。
おかげさまで毎回大盛況なのですが、試写室から出ていらっしゃったライターの方や、評論家の皆さんの多くが先ず口にされるセリフは
「アカデミー賞、なんで獲らなかったの?」。
リーズ・ウィザースプーンに恨みはないのですが、
「投票メンバーは、ちゃんと『トランスアメリカ』観たんか!」と
愚痴のひとつも言いたくなってしまいます。

しかしながら、『トランスアメリカ』をきっかけにフェリシティの
キャリアは絶好調!全米では『デス妻』第二シーズンも
高視聴率を維持して終了。第三シーズンの撮影前には
『プリティ・ウーマン』のゲイリー・マーシャル監督の
新作家族ドラマ『Georgia Rule』への出演も決定したそうです。
この“超多忙”のせいで、来日が実現しなかったのは残念ですが、
遅咲きフェリシティ、青春真っ只中!という感じです。


2006/6/23
「人生はロード・ムービー。なんつって。」
主要登場人物が、旅をしながら人々とふれ合う姿を描く映画が
“ロード・ムービー”というジャンル名で定着したのは
いつ頃のことなのでしょう?
たとえば34年のアカデミー賞作品『或る夜の出来事』は、
偶然バスに乗り合わせた男女が、惹かれあっていく過程を描く
まさしくロード・ムービーですし、邦画で言えば
『男はつらいよ』シリーズもある意味、ロード・ムービーですよね。

ヴィム・ヴェンダース監督の『都会のアリス』や『パリ、テキサス』、
ニューシネマを代表する『イージー・ライダー』、ライアン&テイタムの
オニール親子共演の『ペーパー・ムーン』、最近ではカリフォルニアの
ワイナリーを巡る『サイドウェイ』や、若き日のチェ・ゲバラの旅を描いた
『モーターサイクル・ダイアリーズ』…。
このジャンルには、傑作、秀作、名作がたくさんありますね。
映画好き同士、友人たちと“好きなロード・ムービー・ベスト3”を
挙げ合ったりすると結構楽しかったりしそうです。

ということで(前置き、長過ぎ!)、本作『トランスアメリカ』も、
ブリーとトビー、名乗り合わない親子(“股旅モノ”ではないです)が、
NYからLAまで中古車で大陸を横断するロード・ムービー。
ダンカン・タッカー監督は、インタビューの中で、
ロード・ムービーという形態にした理由を
「いわゆる“普通ではない”この二人を、“ごく普通のアメリカ”と
“ごく普通のアメリカ人”を背景にしながら、自分自身の新しい人生を
切り開いていく過程を見せたかったら」(要約)と述べています。

人生は旅 旅はみちづれ 牧村三枝子。


2006/6/25
「アメリカ移送」
外国映画の公開にあたって、劇場と時期が決まったら先ず最初に考え
なければならないのが、日本語題名。
直訳で行くか、カタカナ表記でそのまま行くか、はたまた全く新しい
日本版のオリジナルタイトルを考えるか、
たいていの場合は、会議で皆がいろんなアイデアを出し合って、
ウンウンと産みの苦しみを味わうわけですが…。

本作『トランスアメリカ』に関しても、すんなり「そのままで行こう」と
決まったワケではなく、何度か宣伝会議の場で話し合いが持たれました。
特に心配されたのは、「“トランスアメリカ”と聞いただけでは
どんな内容の映画なのか分からないのでは?」ということ。
音だけだと、アクション映画みたいな響きがあるような気がしますし。

しかしながら、本作は昨年末からの全米の各映画賞で話題になり、
1月末に発表されたアカデミー賞・主演女優賞にもノミネートされ、
早い時期から“「トランスアメリカ(原題)」”という形での
露出が始まっていました。そうなると、いつのタイミングで邦題に
切り替えるか、とか、また別の問題も生じるワケです。
折衷案として、「トランスアメリカ」に〜愛とホニャララの旅〜みたいな
サブタイトルを付ける、という話も出ました。

が、最終的に『トランスアメリカ』に決定!
“性別をトランスする”ことと“アメリカを横断する”ことを
引っ掛けたこの秀逸な原題以外には邦題も考えられませんでした。
あとは、がんばって「トランスアメリカ」という言葉と映画の内容を
直結させるべく、宣伝に励む今日この頃なのでありました。
『オーメン』だって、あの映画以前は“オーメン”なんて言葉
誰も知らなかったワケですしね。って、例に出す映画が不吉過ぎます?

(表題はスクリーン今月号の紹介頁に載っていた原題の直訳です。
ちょっと「土曜日の実験室〜」入ってる様な気がするのは私だけです。)


2006/6/26
「今、ケヴィンと言えば…」
フェリシティ・ハフマンの名演技が話題を集める本作『トランスアメリカ』ですが、
それに匹敵する注目度なのが トビー役を演じる新星ケヴィン・ゼガーズ!
“新星”と冠を付けたものの、6歳から子役として活躍してきた彼ですからキャリアはすでに15年というベテラン。
大人の俳優への脱皮に苦労していた彼が、出会ったのが本作の脚本。
「トビー役には美青年過ぎる」と、
一度は起用をためらったダンカン・タッカー監督ですが、
ケヴィン君の熱意にほだされて、キャスティングを決めたのだそうです。

先月カンヌ国際映画祭の会期中に、有望な新人に贈られる
ショパール賞をケヴィン君が受賞したニュースは、
プレゼンターのエルトン・ジョン氏の不規則発言(?)もあり、
世界に配信され、エルトンの隣に写る白いスーツ姿の
ケヴィン君をチェックしてくださった方も多いはず。
そのエルトンがプロデュースしたケヴィン君の新作映画
「IT'S A BOY GIRL THING」という、男女高校生の心と体が入れ替わって
しまう青春映画もカンヌでお披露目されました。

ところで私は、先月カンヌで、関係者が多く集まるマジェスティック
というホテルのロビーで、業界紙をパラパラ捲りながら誰かと
待ち合わせ中の“生ケヴィン君”に遭遇しました。
サングラスをかけてましたが、『トランスアメリカ』を宣伝している身、
一発でケヴィン君と分かり、“ミスター・ゼガーズですよね?”と
話しかけ、握手してもらいました。って、これじゃただのファン。
多忙で来日が叶わなかったのですから、「これから『トランスアメリカ』
をご覧になる日本の観客にメッセージを」とか、宣伝マンらしく
とっさの対応が出来なかったのが、悔やまれます…。
(お詫びに、ケヴィン君のサービスショットをどうぞ)


         10 11 12 13 14 15 16 17