この映画のヒューマニズムが私の胸を刺しました。
淀川長治さん(映画評論家)
不思議と2年前の私、ケンドール夫人の気持ちになりながら観ていた。ジョン・メリックの左手の美しさ、繊細さ、力強さ、優しさ、悲しさに心が魅かれる。
小島 聖さん
(女優:2002年舞台版「エレファント・マン」ケンドール夫人役)
痛み、醜さ、逃れ得ぬ残忍な宿命までもが、ひたすらに愛おしい。 この物語は強く敬虔なる祈りそのものだ。
嶽本野ばらさん (作家)
「エレファント・マン=ジョン・メリック」の存在そのものが “見る者”達の俗性を暴き出し、その内面 を、磨かれた鏡のように 映し出してしまうのに違いない。
- 1世紀の時を越えて、今また彼の姿は、何を映し出してくれるのか。- 大きな楽しみであり、また恐ろしくもある。
宮田慶子さん
(舞台演出家:2002年舞台版「エレファント・マン」(藤原竜也主演)を演出)
あまりにも不条理で残酷な運命を背負わされた主人公の人生に、観客は自らの実存を問い直す事になるだろう。
日野日出志さん(ホラー漫画家)
私は、少年時代、「ダンボ」ではなく、「エレファントマン」で育った。「ダンボ」は「寓話」であったが、「エレファント・マン」は「実話」であった。その「事実」は、私の心に覆う白い布地を拭い去るに十分だった。
水道橋博士さん (漫才師/浅草キッド)
命の尊さ。人を愛し、そして慈しむ気持ちを初めて学んだ作品。それを学んだのは23年前、12歳の時でした。
山咲トオルさん (ホラー漫画家・タレント)
近代からアタシ達のように醜さと美しさを持ち合わせた人間は、排除されたり過度に歓迎されたり....ジョン・メリック!!! 君の気持ちが痛い程よく分かるわ!嗚呼君に是非会いたい!!! 見せ物小屋で! 劇場の豪華特等席で! 隔離病棟で!
アタシたちは資本主義のゴミや膿なの。でもゴミこそがもっとも価値を持ち出したり輝き出す瞬間がこの後期資本主義社会なの。普遍的価値など何処にもなく価値観などはすべて流動的。まるであなたの美しい身体のように....
ヴィヴィアン佐藤さん (ドラアグ・クイーン)
すみずみまでリンチ!
ラストの映像のイリュージョンが『デューン 砂の惑星』へ 繋がるあたりはマジシャンの技そのもの。
滝本 誠さん(評論家)